画材の有害性に関する懸念は、ずいぶん昔からいわれてきました。特に、専門画家と趣味の画家の境があいまいとなり、多くの人々が絵画等の制作を楽しむようになって、よけいに有害性に関する恐れが高まっています。
 子供を持つ親にとっては、自分が使っている絵具などを子供が口にしてしまった時の驚きようはひとしおでしょう。実際、年に2度か3度は、母親または、治療にあたったお医者様からメーカーの研究室に対して有害性の照会や、絵具等の構成内容についての問合せがあるようです。
 子供の誤飲の防止に限らず、画材の有害性についてはもっと知られるべきでしょう。特に、画材を使用した後の処理の問題については、現状では、各個に処理法が任され、一部の学校等を除いてまったく処理を意識されずにゴミや廃液として垂れ流されているのが現状でしょう。メーカー側も、これといった根本的対策をとることに消極的です。 

 楽屋では、画材から発生する有害性物質について考え、有害性物質の現状、発生過程や人体への進入経路を検証し、今後どう取り組んでいくべきかを考えてみました。

■目次

1.画材の有害性  1)問題の経緯
  2)問題の発生状況
  3)人体への進入
 
2.有害性への対策 1)現状の法規制について
  2)画材表示を理解する
  3)有害物処理方法(試案)
 
3.楽屋からの提言


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