−知って得する豆知識−

未分類〜油絵具のヒュー(HUE)とは?〜

「ヒュー」という添え名が付いている絵具は、油絵具として基本色(○印)で、原料が高価なものに限られています。
たとえば、かつてバーミリオンには辰砂という鉱物から採られた硫化水銀の赤い顔料が用いられていました。
現在は、合成の硫化水銀が作られるようになり、色も品質も良くなり、価格は下がってきました。
しかし、貴金属である水銀を原料とするバーミリオンは、他の色とは比較にならないほど高価な絵具であることは変わりません。
そこで、色味をバーミリオンに似せて、別の安い顔料(通常は有機顔料で調色したものが多い)で代用品を作り、安く販売しているのです。

また、最近では、元の絵具(△印)の有害性によって使用しにくくなっている色の代替品として作られた絵具にもヒューがつけられています。マンガニーズブルーやクロムグリーンなどがそれにあたります。

以下の絵具に「ヒュー」の表示があります。





一般に、○印の絵具の場合は元の絵具よりヒューの方が性能面で劣るのが普通です。
しかし、現在では改良された顔料処方により、ただ安価なだけでなく、使いやすい独自の色として存在しています。
また、△印の場合は、色調のみを元の絵具から拝借しただけで、クロム系の絵具などは、本来のクロム絵具よりヒューの方が優秀な絵具になっています。
一昔前まで「チント(TINT)」と呼ばれていたのは○印の絵具で、まがい物のように言われてきました。
しかし今日では、上記のような意味合いを含めて、独自の色としての位置付けがなされています。

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